みんな違って みんないい

現役保育士がお届けする これからの未来

きみはいい子 誰だって抱きしめられたい オキシトシンで世界平和

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 解説
「そこのみにて光輝く」でモントリオール世界映画祭の最優秀監督賞を受賞した呉美保監督が、2013年本屋大賞で第4位にも選ばれた中脇初枝の同名短編小説集を映画化。5つの短編から成る原作から、「サンタさんの来ない家」「べっぴんさん」「こんにちは、さようなら」という3編を1本の映画にした。

 

真面目だがクラスの問題に正面から向き合えない新米教師や、幼い頃に受けた暴力がトラウマになり、自分の子どもを傷つけてしまう母親など、子どもたちやそれに関わる大人たちが抱える現代社会の問題を通して、人が人を愛することの大切さを描き出す。

 

出演は高良健吾、尾野真千子のほか、「そこのみにて光輝く」に続いての呉監督作となる池脇千鶴、高橋和也ら。

 

今更ながら、新入社員研修で講師を務めている時に、新入社員の方からオススメされて見てみました。なかなか重い内容で、というのも、実際にニュースなどで報道されているのは氷山の一角であり、今も、日本のどこかでこの映画の内容が起こっているのです。

 

「誰だって抱きしめられたい」そんな想いが、ひしひしと伝わってきます。

 

抱きしめる(スキンシップ)をすることにより、人間の脳から愛情ホルモン「オキシトシン」が分泌されます。その効果としては

 

幸せな気分になる
不安な気持ちが解消される
人に対してやさしくなる
共感力が高まる
人への信頼感が増す


オキシトシンは、別名「幸せホルモン」「絆ホルモン」と呼ばれることもあるように、幸せを感じたり、人との絆を深めたりする作用があることで知られています。親子がスキンシップを図れば、双方にオキシトシンが分泌され、親子一緒に幸せを感じながら、信頼関係を深められるのです。また、他者に対してもやさしい気持ちになったり、共感したりすることができるので、良好な人間関係を築けるようになれます。

 

また、学力アップにも期待できます。なぜなら、オキシトシンが分泌されると、不安な気持ちが解消され、リラックスした状態を保てるため、勉強に集中でき、記憶力が高まるからです。桜美林大学・リベラルアーツ学群の山口創教授の研究によると、小学生に自画像を描かせ、分析したところ、家族とよくスキンシップをとっている子どものほうが、知能指数も自尊心も高いことがわかったのだとか。

 

こんな話も聞きました。

 

自分が一人に良い影響を与えれば、その人からどんどん伝わり、やがて1万人に良い影響を与えることになると。

 

この世でたった一人のあなた、世界の笑顔はあなたにかかっています。