子どもの人権について 人権の本質と「個」としての捉え方
子どもの権利条約って知ってる?
『子どもの権利条約』は、「子どもにとって一番いいことは何なのか」「みんながしあわせに生きていくために、大人はどうしたらいいか」ということを、世界中の国の人が集まって考えた約束です。そして1989年に、この約束をまもることを世界中の国で誓いあいました。日本でも、1994年にこの 条約をまもることを決めました。
だれのためにあるの?
世界中のすべての子ども(17さいまでの人)のためにあります。まずしい国や戦争のおこっている国の子どもだけでなく、日本に住んでいるみんなのための約束でもあります。
どんな約束が書かれているの?
子どもの権利条約の条文は、54の約束が書かれています。大きく分けて4つの権利があります。
- (1)生きる権利
- 防げる病気などでいのちをうばわれないこと
病気やけがをしたら治療を受けられることなど - (2)育つ権利
- 教育を受け、休んだり遊んだりできること
考えや信じることの自由が守まもられ、自分らしく育つことができることなど - (3)守られる権利
- あらゆる種類の虐待や搾取、などから守られること
障害のある子どもや少数民族の子どもなどは特に守られることなど - (4)参加する権利
- 自由に意見を表したり、集ってグループをつくったり、
自由な活動を行ったりできることなど
まとめるとこのようになりますが、実際の保育現場等での現状はどうでしょうか?
よくあるシーン①
子ども「先生、トイレに行きたいです」
先生「今はトイレの時間じゃありません」
よくあるシーン②
先生「給食の時間ですよー」
子ども「まだ遊びたいー」
先生「給食の時間だから、みんなと食べるのよ」
よくあるシーン③
先生「今日はみんなで粘土遊びをします」
子ども「お絵描きしたい、ボールで遊びたい」
先生「今はみんなで粘土をする時間です」
吐き気がしませんか?
ですが、実際に行われている一部です。
排尿ってみんな決まった時間でしょうか?お腹が空くのはみんな同じ時間でしょうか?子どもはみんな粘土遊びが好きでしょうか?
一斉にやれば、それはラクですよ。でも、そこに主体性や人権てあるんでしょうか。
しっかりと自分の意思が伝えられ、認められ、自己肯定感がしっかり育っている子は、無理に集団にあてはめなくても、自然と協調性が生まれてきます。
20年後の未来に向けて、真剣に考えなければなりません。そして、行動を起こしましょう。あなたの一歩が、未来を創る。