絵本の世界 子どもの想像力は無限大
絵本の世界って素敵です。誰だって、子どもの時に読んで、心に残っている作品があると思います。絵本は、一人でも読み込むことができるし、友達と読むこともできるし、親子で読むことも出来る‥大人になった時、「あの一冊の絵本が人生を変えた」なんて言えたら素敵ですよね。
長年の保育現場で、年齢別に最高の一冊をお伝えします。ちなみに僕の家では、寝る前に必ず絵本を読みます。子どもが本棚から「これ読んで」と一冊選び、一緒に読みます。
★0〜1歳児★
「いないいないばあ」
赤ちゃんなら誰しも好きってくらい有名ですね。いないいないばあの掛け声に合わせて、大人の表情にも注目です。親子で楽しむにはピッタリですね。
★2歳児★
「きんぎょがにげた」
水槽から金魚が逃げてしまいます。ページごとに、金魚が隠れているのですが、子どもはすぐに見つけます。ポイントは、何度も繰り返し読んであげること。子どもは次に何が来るのか分かっているから面白いのです。
「くまさんくまさん なにみてるの?」
エリックカールの絵のタッチって素晴らしいですよね。これぞ、みんな違ってみんないい を絵本で表現しています。目は黒じゃなきゃだめですか?口は赤じゃなきゃだめですか?クソみたいな常識を壊してくれる一冊です。
★3歳児★
「サンドイッチ サンドイッチ」
ごっこ遊びに発展する最強の絵本です。同じシリーズに「のりまき」もあるのですが、ページをめくるごとに料理が出来上がってきます。ご家庭なら、子どもと一緒にクッキングの導入として活用してください。
★4〜5歳児★
「おこだてませんように」
いつも怒られてばかりの男の子が、七夕の日にあるお願いをします。子育て世代の方なら、深く共感することでしょう。
「ぐりとぐら」
ド定番です。でも、このぐりとぐらが作ったカステラが大人になっても忘れられないのです。ずっと覚えています。
本を読んでもらうことは、非認知能力を育てる上でとても重要なことなんですよ。大好きな誰かから楽しいお話を読んでもらったことが、愛された実感となり、人との信頼関係を築くんです。
読み聞かせで語られる言葉と絵からイマジネーションが働いていくから、想像力が豊かになります。絵本を読んでもらった子は心や社会性が育つだけでなく、学力の基盤になっている語彙力も育っていきます。
ひとりで絵本が読めるようになった子どもにも、読み聞かせは大切です。読んでもらうことにより幸せな時間と愛された記憶が残り、誰かが話してくれる言葉を聞いてイメージできることの大切さもあります。
読み聞かせは、読み書きを学ぶ小学生になっても、子どもが要らないというまで何歳までしても大丈夫。
絵本の読み聞かせは、非認知能力だけでなく認知能力をも育てるために、家庭でできるすごく大事なことだと思うのです。
今しか出来ない、とっておきの時間を‥